エクセルの単純作業を自動化したい方、エクセルのマクロに興味がある方に、読んでほしい記事です。
仕事でエクセルを使う方は多いと思いますが、データの入力などで毎回同じ作業があり、「作業を自動化させたい!」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そのような「作業を自動化させたい!」というニーズに、エクセルの「マクロ」という機能は答えることができるので、本記事では初心者でもできる「マクロの作り方」を紹介していければと思います。
※「Microsoft Office」のバージョンが違う場合、エクセルの画面が多少異なります。
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マクロを使わない場合の作業
今回は事例として、下記のエクセルを使います。
エクセルには、「会社名」「商品」「売上」の項目があり、既にそれぞれのデータが入力されていますが、追加で下記の作業を実行する必要があるとします。
①会社名の「株式会社」「有限会社」を削除
②商品の「books」を「本」に、「foods」を「食品」に置換
③売上の高い会社から降順に並び替え
この①②③の作業が毎回発生する場合、エクセルのマクロを使わなければ、毎回以下の作業をおこなわなければなりません。
会社名のセルを全範囲で選択、「株式会社」を空白に置換
同様に、「有限会社」を空白に置換
商品のセルを全範囲で選択、「books」を「本」に置換
同様に、「foods」を「食品」に置換
売上のセルを選択、降順に並び替え
単純な作業ですが、これが10回、20回、30回・・・と続くと、結構ツライですし、時間もそれなりにかかってきます。
一方、エクセルのマクロを使うことができれば、①②③の作業を記録させて、一瞬で作業を完成させることができます。
マクロの作り方
それでは、マクロの作り方を紹介していきます。
マクロの開発タブを付ける
今までマクロを作成したことがなく、はじめてマクロを作る場合におこなう作業になります。
エクセルの「ファイル」タブをクリック、ファイル内の「オプション」をクリックします。
オプション内の「リボンのユーザー設定」をクリック、メインタブ内の「開発」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
エクセルに「開発」タブが付いていれば、マクロを作る準備ができました。
作業を記録させる
ここからマクロの実装作業になります。
といっても、ビデオ撮影のように、①②③の作業を実行しているところを記録するだけです。
開発タブ内、「マクロの記録」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、「マクロ名」などを決めて「OK」をクリックします。
ここから作業が記録されるので、①②③の作業を実行し、作業が完成したら「記録終了」をクリックします。
これで①②③の作業を実行するマクロができあがりました。
もし、うまく記録できなかった方は、開発タブ内「マクロ」をクリックし、該当のマクロ名を削除すれば、消すこともできます。
(後ほど、「おまけ」の章で説明します。)
マクロを実行する
マクロが完成したら、マクロを実行してみましょう。
(マクロを試すために、エクセルを①②③の作業前の状態に戻しておいてください。)
マクロを実行するボタンを作るために、開発タブ内の「挿入」をクリック、「長方形の図形」をクリックします。
エクセル内、ボタンを挿入したい箇所をドラックします。
ドラック後にポップアップが表示されるので、該当のマクロ名をクリックし、「OK」をクリックします。
これで、ボタンができあがります。名前も付けることができます。
そして、ボタンを押すと・・・①②③の作業が一瞬で完了します。
マクロがうまく実行したのであれば、例えデータが変わったとしても、同じ作業であれば一瞬で作業が完了します。
このあと、マクロのファイルを保存する場合、ファイル形式を「.xlsm ファイル」の形式で保存してくだい。
おまけ
最後に、おまけの情報になります。
「データ削除」のマクロがあると便利
「データ入力」のマクロとセットで、「データ削除」のマクロがあると、データを消す作業も楽になります。
前述した「マクロの記録」で、データを削除する作業を記録し、マクロを実行するボタンを作るだけで実装できます。
ボタンを作らずに、マクロを実行する方法
今までマクロを実行するボタンを作ってきましたが、ボタンを作らずに実行する方法もあります。
開発タブ内「マクロ」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、該当のマクロ名をクリック、「実行」をクリックすればマクロが実行されます。
前述しましたが、削除したいマクロがある場合、先ほどのポップアップ内で、該当のマクロ名をクリック、「削除」をクリックすれば、マクロが削除されます。
本記事は、以上になります。
今回は、初心者でも簡単にできるマクロの作り方でしたが、プログラミングのように直接コードを入力することによって、より高度な作業処理までおこなうことができます。
もっとマクロを勉強したい方は、参考書「よくわかる Microsoft Excel マクロ/VBA」が、とても詳しく、かつ、丁寧に説明されているので参考になると思います。
お付き合い頂き、ありがとうございました!
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