運転免許証をもっている方、不幸にも失効してしまった方に、読んでほしい記事です。
ここ数ヶ月間のできごとですが、運転免許証の更新を忘れているのに気づき、仮免から自動車教習所に通い直すという、人生最大の失敗をしてきました。。
金銭的にも、精神的にも、本当に辛かったので、、自分のようなダメ人間を増やさないためにも、運転免許証の失効から再取得までの体験を書いていきたいと思います。
もし、既に失効してしまった方は、再取得までの参考になれば幸いです(頑張りましょう!)。
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目次
免許失効に気づく
それは、奥さんとの何気ない会話からはじまりました。
奥さん「今日、運転免許証の更新でやっとゴールドになったよ。」
私「へー。たしか自分も、そろそろゴールドになるころだな。」
そして、ついに見てしまったんです。
運転免許証に、半年以上前の年月が記載されているのを。
すぐに、「免許失効」とネットで検索すると、
・失効から6ヶ月以内であれば講習だけで救済
・6ヶ月以上、1年以内だと仮免から再取得(→ワタシ\(^o^)/)
・1年以上だと仮免すらない状態から再取得
と残酷なことが書かれていました。
【参考】運転免許の失効と再取得
神奈川県警察本部に電話
まだ信じられない私は、自分の住んでいる神奈川県で運転免許を管轄している「神奈川県警察本部 交通部運転免許本部」に電話をしてみました。
私「あのー、免許証の更新期限から、半年以上過ぎてしまったのですが、どうすれば良いですかね・・。」
警察官「半年以上ですか・・残念ですが、免許の失効になりますので、仮免の状態から再取得することになります。今後のことを話しますので、メモの準備はよろしいでしょうか。」
免許失効でした。
何とかなるだろう・・と思ってお願いしてみても、やっぱりだめでした。
【免許失効者にアドバイス!】
運転免許証は、各都道府県の警察が管轄しているので、何か迷っていることがあれば聞いてみてください。
わかったこと、今後の対応方法
以下、警察とのやりとりで、わかった状況と今後の対応方法です。
状況
免許の更新日から6ヶ月以上経っているので、免許証の失効、仮免の状態から再取得。
(期限切れによる免許証の失効を「うっかり失効」と呼ぶらしい)。
再取得までの流れ
・運転免許試験場で失効手続きをおこうなう
↓
・指定自動車教習所を卒業して、運転免許試験場で適性試験、学科試験を受けて合格する
もしくは、
・特定教習や路上練習をおこなったうえで、運転免許試験場で適性試験、学科試験、技能試験を受けて合格する(通称、一発試験)
詳しいフローは、以下のサイトを参考。
【参考】一発試験又は自動車教習所で普通免許を取得・再取得する流れ
↓
・免許証の再取得
免許証を失効した場合、指定自動車教習所に通うか、一発試験を受けるか、どちらかを選ぶことになります。
指定自動車教習所と一発試験のメリット、デメリット
指定自動車教習所と一発試験には、それぞれメリット、デメリットがあります。
■指定自動車教習所
・メリット
スケジュール調整がしやすい(夜間、休日対応など)。
指定自動車教習所で技能試験ができるので、基本的には技能試験が受かるように教えてもらえる。
・デメリット
費用が高い(仮免からでも20万以上)。
時間がかかる(仮免からでも学科19時間、技能16時間はマスト※MTの人はもっと多くなるかと)。
■一発試験
・メリット
簡単に合格すれば、費用が安い(数万円くらい)。
時間がかからない(講習、数時間の練習、試験くらい)。
・デメリット
初めての道で、試験官である警察官を乗せて技能試験をやらなければならない。
運転の悪い癖がついたままだと落ちる(一時停止の標識で一時停止しない、横断歩道近くに人がいるのに停止しないなど)。
技能試験が落ちても、フィードバックがほとんどもらえない。
技能試験のスケジュール調整が困難(平日のみ、予約が取りづらい)。
スケジュールの調整ができたり、運転に自信がある方は、お金もかからない一発試験のほうが良いと思います。
私はスケジュール調整が難しく、運転に自信がなかったので、おとなしく指定自動車教習所に通うことにしました。。
【免許失効者にアドバイス!】
失効者向けに、一発試験の練習をやってくれる非公認の自動車教習所もあるようです。
仮免の期間は6ヶ月なので、仮免から始める方は、その間に再取得できる方法を選んだほうが良いです。
まとまった休みが取れる方は、合宿免許受付センターなどで、安くて早く取得ができる合宿先を探すのもありだと思います。
運転免許試験場で免許失効の手続き
自動車教習所に入校する覚悟ができたので、次は免許失効の手続きに移りました。
まずは、準備から。
免許失効の事前準備
免許失効の手続きのために、以下のものを事前に用意しました。
・失効した運転免許証
・本籍が記載された住民票
・証明写真(タテ3.0センチメートル×ヨコ2.4センチメートル、申請前6か月以内に撮影)
・お金(手数料に3,000円くらいかかります)
・メガネ・コンタクト(仮免許証発行時に視力検査があるため)
このあたり、詳しくは、各都道府県の運転免許試験場のWebサイトに記載されています。
もろもろの準備ができたら、運転免許試験場で失効手続きを進めます。
失効手続きでやったこと
免許失効の手続きは、平日のみ、運転免許試験場で対応していたので、会社を休んで行ってきました。
運転免許試験場に着くと、若い子たちが学科試験のために長い行列を作る中、ガラガラの免許失効窓口へ向かいました。
以下、流れはこんな感じでした。
大きく「失効仮免」と印字された申請書をもらう。
↓
申請書に内容を記載したり、写真を貼ったり、証紙(2,650円)を買って貼ったりする。
↓
再び免許失効の窓口に戻り、免許失効の理由を言って、失効した運転免許証を渡す。
↓
視力検査をやって、仮運転免許証を受け取り、終了。
一発試験に進む人は、このあと詳しい説明がされるらしいです。
運転免許証を渡すときだったと思いますが・・警察官から死んだような目で「仮免の期限は6ヶ月だから、6ヶ月以内にとって」と吐き捨てられたこと、今でも忘れません。
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仮免許証を持って、自動車教習所に入校
晴れて仮免の状態になったので、いよいよ自動車教習所に入校します。
いくつか自動車教習所を検討した結果、安くて、仕事帰りに通える距離と時間で営業しており、卒業までのスケジュールを組んでくれる自動車教習所に決めました。
入校の手続き
自動車教習所の受付のお姉さんに、入校したいことを伝えて、入校の手続きが始まりました。
以下、流れはこんな感じでした。
入校用紙を記載する。
↓
視力検査。
↓
一通り教習所の施設やルールについて説明される。
↓
教習所卒業までに必要な、適性検査・学科・技能・試験ついて説明される。
【参考】『保存版』自動車教習所の流れ|入校から卒業検定、免許取得まで徹底公開
仮免からの人は、2段階からのスタートなので、学科16時間、技能19時間をクリアする必要があります。※MTの人はもっと多くなるかと
↓
事前に電話でお願いしていた卒業までのスケジュール表をもらう。
↓
料金20万円くらいを払う。
↓
教本やIDカードなどをもらい終了。
途中、免許失効のことを話すとお姉さんが慌てだしたり、入校用紙に「うっかり失効」と殴り書きされたのは、良い思い出です。
【免許失効者にアドバイス!】
自動車教習所によって、料金・営業時間・サービスがまちまちなので、事前に教習所に電話で相談することをオススメします。
教育訓練給付制度という制度を使い、割引が適用になる教習所もあるようです。
自動車教習所の適性検査
ピカピカの入校生が最初にやった授業は、自分の性格を知るためにやる適性検査でした。
これをやらないと、学科も技能教習も進められません。
せっかくの休日が・・という悲しみを込めて、ひたすらマークシートを黒くぬり、適性検査は無事終了しました。
自動車教習所の学科
座学で勉強する学科は、いくつかの授業を除いて、基本的に事前予約も必要なく、順番も自由にうけることができます。
学科の思い出を卒業式風に伝えると、こんな感じです。
学生とともにやった、応急救護!
みんなで頑張った、タイヤ交換!
作り話なのにとても暗い気持ちなった、悲惨な事故映像!
昔やったことを、また勉強しなければならないストレスは凄まじかったですが、淡々とこなしていきました。
【免許失効者にアドバイス!】
教官が「ここは覚えて!」というところは、学科試験で出題される可能性が高いので、必ずメモしておくことをオススメします。
自動車教習所の技能教習
2段階からの技能教習なので、路上での運転がメインになります。
学科と違い、事前に教習予約が必要になります(2段階は、1日3時間まで予約可)。
路上とか余裕だよ、ドライブかよ、と思っていたのですが、失効者特有の癖が原因で、教官からたくさん注意を受けることになります。
教官から注意されたことを、いくつか紹介したいと思います。
・ウインカーを出すタイミング
進路変更なら3秒前、交差点なら30m手前でつけなければいけません。
ちょっとした障害物を避けるときも、ウインカーをつける必要があります。
・横断歩道の通過
横断歩道を渡りそうな人がいたら、必ず停車しなければいけません。
少しでも遅れると、教官が急ブレーキを踏みます。
・車のスピード
標識に書いてある速度を超えてはいけません。
遅すぎても、注意されます。
交差点を曲がるときは徐行、カーブはスピードを落とす必要があります。
・一時停止の場所
必ず、車を停止状態にしなければいけません。
速度が0kmにならないと、アウトです。
・左折や右折をするとき
ウインカーを出したあと、車を曲がる方法に寄せる必要があります。
ルームミラーで後方の安全を確かめてからウインカーを出し、サイドミラーと目視で、再び後方の安全を確かめてから、やっと曲がれます。
運転を注意されるのも辛かったのですが、たまに教官に聞かれる「はじめて免許が取れたら、どこに行きたい?」という無邪気な質問が、とても辛かったです。。
「湘南ですかね・・(本当は腐るくらい行ったことあるよ・・)」と嘘をつくたび、心が痛かったです。
そんなこんなで、路上、所内(車庫入れとか)、高速教習など順調に進み、無事に終わりました。
【免許失効者にアドバイス!】
先ほど書いた注意事項は、覚えておいたほうが良いと思います。
技能予約がなかなかとれなくても、当日のキャンセル待ちがあれば、結構とれることが多いです(私は朝早く行って、キャンセル待ちは、すべて取れました)。
自動車教習所の効果測定(学科試験)
学科がすべて終わると、ついに効果測定(学科試験)です。
1問1点の問題が90問、交通状況の絵を見て答える3問セットで2点の問題が5問、合計100点中90点が合格ラインになります。
仮免からのスタートでも、効果測定の範囲は、1段階の学科も含めて出題されるため、1からすべて勉強する必要があります。
効果測定に向けて猛勉強
効果測定の問題は、数千くらいの問題サンプルから、95問がランダムで出題されるため、できる限り、問題サンプルと答えを頭に入れるよう勉強しました。
授業で使った「学科教本」を一回読んだあと、「問題集」をやって、間違えた問題の内容を「学科教本」で確認して、「問題集」をやって・・とひたすら勉強しました。
「この時間を別のことに使えたら・・」なんて考えると泣きそうになりましたが、とにかく勉強をしました・・。
そして、本場
パソコンに座って、ポチポチ問題を解きました。
ひっかけ問題もたくさんありましたが、問題集で見たことがあったので、ギリギリ90点で合格しました。
ちなみに、落ちても次の日であれば、何度でも効果測定を受けることができるようです。
【免許失効者にアドバイス!】
学科教本に出てくる
・徐行する場所
・追い越しを禁止する場所
・自動車などの種類と車体の大きさ
・駐停車禁止の場所・駐車禁止の場所
・乗車定員と積載の制限
は、覚えにくいにもかかわらず、出題率がとても高いので、まるっと暗記することをオススメします。
問題集をやらないのは、自殺行為になりますので、必ずやりましょう。
自動車教習所の技能教習 みきわめ
技能教習、効果測定が終わると、卒業検定前の技能教習「みきわめ」を受けることになります。
「みきわめ」といっても、信号無視とかをしなければ問題ないので、無難に終わらせました(所内コースで乗り上げと脱輪したけど・・合格しました)。
「みきわめ」が終わると、卒業検定の時間や集合場所が伝えられます。
自動車教習所の卒業検定
卒業検定は、まず教室に集まって、試験の説明からはじまります。
以下、試験の説明は、こんな感じでした。
・2〜3人1組で、路上の決められたコースを走る+所内コースで縦列駐車か方向転換をやる
・1人100点を持ってはじまり、減点行為があると減点されていき、70点以上で合格
・試験官が危険を察して、急ブレーキを踏んだり、ハンドルをとったら、その場で試験中止
そして、本番
今までの技能教習は余裕でしたが、さすがに試験は緊張しました(前日に乗り上げ、脱輪もしたし・・)。
試験で落ちるポイントの「横断歩道」「一時停止場所」「交差点」には細心の注意を払い、無事100点で合格しました!
合格したら、卒業証明書をもらい、運転免許試験場での試験について説明があり、その日に教習所を卒業しました。
【免許失効者にアドバイス!】
試験前に、減点項目を知っておくと、注意するポイントが明確になります。
【参考】試験減点項目
試験中、試験官がブレーキに足を乗せたら(もしくは、集中し始めたら)、危険な場所が近づくサインになります。
運転免許試験場で、適性試験、学科試験、免許証発行
自動車教習所を卒業したら、あとは運転免許試験場で、適性試験(視力検査)、学科試験を合格するだけです。
まずは、持ち物の準備から。
運転免許試験場に持っていくもの
適性試験、学科試験の手続きのために、以下のものを事前に用意しました。
・本籍が記載された住民票
・証明写真(タテ3.0センチメートル×ヨコ2.4センチメートル、申請前6か月以内に撮影)
・卒業証明書
・仮運転免許証
・お金(手数料に4,000円くらいかかります)
・メガネ・コンタクト(適性試験の為)
このあたり、詳しくは、各都道府県の運転免許試験場のWebサイトに記載されているはずです。
持ち物と学科試験の復習ができたら、運転免許試験場に行きます。
適性試験、学科試験
あの失効手続きから1ヶ月半、再び運転免許試験場の地にやってきました。
もちろん、会社は休みました。
いろいろ書類を提出したあと、適性試験という名の視力検査をやりました(もちろん、合格)。
次に、ラスボスの学科試験。
きっと簡単に解けるだろうと思っていたら、10問くらいわからないまま終了しました。。
不安を抱えたまま、合格発表を待っていると・・合格者発表の画面に、自分の番号が!!
この瞬間、私の長い戦いは終わりました。
このあと、写真撮影をして、2時間くらい待ち、50mくらいの行列に並んで、運転免許証を再取得することができました。
うっかり失効をしないために
最後に、恐怖のうっかり失効をしないために、事前にできることを書いておきます。
スマホで運転免許証の更新期限を知らせる仕組みをつくる
運転免許証の更新期限について、免許証の印刷や更新ハガキぐらいしか、気づく手段がないのが現状です。
スマホの「プッシュ通知機能がついているカレンダーアプリ(Lifebear、TimeTreeなど)」で、更新期限前に予定登録をしておけば、プッシュ通知でお知らせが届き、スマホを見ていれば更新期限に気づくことができます。
運転免許証の住所変更を忘れない
引っ越しなどで住所が変わったとき、運転免許証の住所を変えていないと、更新ハガキが届かなくなります。
私もこれにより、更新ハガキが届かなかったので・・運転免許証の住所変更は、絶対に忘れないでください。
後回しにしない意識
あとでやろう・・と後回していた結果、気づいたときには、期日が過ぎていた・・ということになりかねません。
免許失効は、金銭的にも、精神的にもボロボロになるので、私のような犠牲者にならないよう、最優先で対応してください。
本記事は、以上になります。
運転免許の失効者、意外に多いようです。
興味がある方は、ツイッターで「免許失効」と検索してみてください。