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ロリポップからエックスサーバーに移転する手順まとめ

更新日:

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ロリポップからエックスサーバーに移転したい方に、読んでほしい記事です。

先日、約2年間お世話になったロリポップを卒業して、エックスサーバーにサーバーを移転しました。
月額900円(税抜)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』

簡単にサーバーを移転できると思いきや、2週間くらい悩み続けてやっと実現できたので、そのときの苦労をもとに、ロリポップからエックスサーバーに移転する手順をまとめてみました。

※WordPressの利用を前提に書いています。

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ざっくり手順を説明

まず、ロリポップからエックスサーバーに移転する手順をざっくり説明します。

サーバーを移転するには、ロリポップにある「データベース」「ファイル」のデータをエックスサーバーに移転する必要があります。

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「データベース」は今まで書いた記事など、細かくて膨大なデータが該当します。

「ファイル」は、WordPressのテーマファイルや画像ファイルなど、サイトの核となるデータが該当します。

そして、この2つのデータを移転したあとに、サーバーとドメインを結び付けている「ネームサーバー」をロリポップからエックスサーバーに変更すれば、サーバーの移転作業は完了です。

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途中、「WordPress」は改めてエックスサーバーでインストールをおこなうので、必要な「データベース」「ファイル」のみ移転します。

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また、「ネームサーバー」の変更が完了するまでは、エックスサーバーのデータは参照されず、いつもどおりロリポップが使われ続けると思っていてください。

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サーバー移転の準備

サーバー移転の作業をする前に、必ず以下4点の作業をおこなってください。

・ファイルのバックアップ
・データベースのバックアップ
・導入中のWordPressプラグインのメモ
・日本語を使ったファイル名(画像含む)は英語名に統一

それぞれ手順を説明していきます。

ファイルのバックアップ

ファイルのバックアップ手段は、「ロリポップのバックアップオプションを使う手段」と「FTPソフトを使って自力でやる手段」があります。

・ロリポップのバックアップオプションを使う手段
・FTPソフトを使って自力でやる手段

もし、あまりパソコンに詳しくない方は、ロリポップのバックアップオプションを激しくおすすめします。

ロリポップのバックアップは、月々税込324円かかってしまいますが、ボタンひとつで速攻ファイルのバックアップ、復元をおこなうことができます。

私は一度サーバー移転に失敗して、サイトには入れなくなってしまったのですが、このバックアップオプションのおかけで速攻元に戻りました。

ロリポップのバックアップオプションの手順は、以下のページを参考に進めてみてください。

【参考】ロリポップ - バックアップオプションについて・お申込み
【参考】ロリポップ -  今すぐバックアップする方法

いやいや、時間をかけてでも自力でやりたいという方は、以下のページを参考に、FTPソフトを使って自力で進めてみてください。

【参考】WordPressファイルの手動バックアップ方法(FileZillaの使い方)

※FTPソフトは、ファイルのダウンロード・アップロード時に必要になるので、後ほど詳しく説明します。

データベースのバックアップ

データベースのバックアップ手段も、「ロリポップのバックアップオプションを使う手段」と「自力でデータベースのバックアップファイルを作成する手段」があります。

・ロリポップのバックアップオプションを使う手段
・自力でデータベースのバックアップファイルを作成する手段

ロリポップのバックアップオプションに加入していれば、ファイルだけでなく、データベースも簡単にバックアップが取れるので利用をオススメします。

バックアップの手順は、先ほどのロリポップのページを参考に進めてみてください。

【参考】ロリポップ -  今すぐバックアップする方法

いやいや、こちらも自力でやりたいという方は、以下のページを参考に自力で進めてみてください。

【参考】ロリポップのWordPressデータベースを手動バックアップする方法

導入中のWordPressプラグインのメモ

導入中のWordPressプラグインを新しいサーバーにファイルごと移転する場合、新しいサーバーで不具合がおこるリスクがあります。

そのため、本記事の手順ではプラグインの移転はせずに、新しいサーバーで再度インストールする手順をとります。

そのため、ロリポップで導入しているプラグインをエックスサーバーでも導入できるように、事前にプラグイン名をメモしておいてください。

日本語を使ったファイル名(画像含む)は英語名に統一

もし日本語を使ったファイル名があれば、新しいサーバーで破損する可能性が高いので、必ず英語名に統一してください。

私は画像ファイル名の一部に日本語を使っていたので、サーバー移転後に画像が表示されない事象が起こってしまいました。

私のように画像ファイル名に日本語を使っていた方は、以下の記事を参考に、英語名に変換をしておいてください。

【参考】アップロード済みの画像をリネームするためのプラグイン「Media File Renamer」

エックスサーバーに申し込み

次に、「エックスサーバー」のサイトにアクセスして、エックスサーバーを申し込みましょう。

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エックスサーバーの新規申し込み手順は、以下のページを参考に進めてみてください。

【参考】エックスサーバー - サーバー新規お申し込み

契約内容の「サーバーID(初期ドメイン)」は、独自ドメインとは別であり、ログインくらいしか使用しないので、深く考えずに設定して良いと思います。

プランは3つありますが、私のように個人ブログであれば「X10」で十分だと思います。

【参考】エックスサーバー - サーバー機能

エックスサーバーは、申し込み日から10日間無料で使えますが、その間にサーバー代の支払いと自動引き落とし設定を完了させてください。

サーバー代の支払い手順、自動引き落とし設定の手順は、以下のページを参考に進めてみてください。

【参考】エックスサーバー - お支払いについて>クレジットカード払い
【参考】エックスサーバー - 自動引き落とし設定

契約期間は長い方が、月換算の支払い金額は安くなります。

【参考】エックスサーバー - 料金>X10プラン

エックスサーバーでドメイン設定

エックスサーバーの申し込みが完了したら、エックスサーバーにドメインを設定しましょう。

エックスサーバーにドメインを設定する手順は、以下のページを参考に進めてみてください。

【参考】エックスサーバー - ドメイン設定

ドメイン設定は、エックスサーバーの「サーバーパネル」でおこないますが、うまくログインできない場合は、「インフォパネル」からサーバーパネルの「ログイン」を選択すると、簡単に入ることができます。

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先ほど述べたように、最後に「ネームサーバー」を変更するまでは、エックスサーバーで設定したドメインは機能しないので、仮登録くらいの認識でいてください。

また、これからエックスサーバーの設定を進めていくなかで、初めから設定をやり直したいときは、ドメイン設定の初期化をすれば、ここの手順まで戻ることができます。

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エックスサーバーでWordPressのインストール

ドメイン設定ができたら、エックスサーバーでWordPressを新しくインストールします。

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WordPressのインストール方法は、以下のページを参考に進めてみてください。

【参考】エックスサーバー - 自動インストール > WordPress 日本語版

WordPressインストール完了後に表示される以下の情報は、WordPressのログイン時、データベースの移転時に使用するので、コピーして控えておいてください。

・ID

・PASSWARD

・MySQLデータベース

・MySQLユーザ

・MySQL接続パスワード

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ロリポップからエックスサーバーにデータベースの移転

WordPressがインストールできたら、ロリポップからエックスサーバーにデータベースを移転します。

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データベースの移転手順は、以下の3ステップです。

1.エックスサーバーのデータベースにあるデータを削除する

2.ロリポップからデータベースをエクスポートする(ダウンロードする)

3.エクスポートしたデータベースをエックスサーバーにインポートする(アップロードする)

それぞれ手順を説明していきます。

1.エックスサーバーのデータベースにあるデータを削除する

エックスサーバーのサーバーパネル内、データベースの項目にある「phpmyadmin」を選択します。

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ユーザー名とパスワードを求められるので、WordPressインストール時にメモした、「MySQLユーザ」「MySQL接続パスワード」をそれぞれ入力します。

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もし、ユーザー名とパスワードを忘れてしまった方は、以下の記事を参考に「wp-config.php」のファイルを開けば、「MySQLのユーザー名」「MySQLのパスワード」を確認できます。

【参考】WordPressのwp-config.phpのMySQLホスト名を調べる方法。

phpMyAdminに入れたら、対象のデータベース名を選択します。

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対象のデータベースを開いたら、「すべてチェックする」を選択します。

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「チェックしたものを:」を選択すると項目が選べるので「削除」を選択します。

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これで、エックスサーバーのデータベースのデータは削除できました。

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2.ロリポップからデータベースをエクスポートする(ダウンロードする)

続いて、ロリポップからデータベースをエクスポート(ダウンロード)します。

ロリポップのユーザー専用ページにある「WEBツール」を選択し、そのなかにある「データベース」を選択します。

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データベースに情報が表示されるので、以下の情報をメモします。

・サーバー

・データベース名

・ユーザー名

・パスワード(「パスワード確認」を選択して確認)

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「phpMyAdminを開く」を選択します。

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ユーザ名、パスワード、サーバの選択を求められるので、先ほどメモした情報を入力します。

・ユーザ名→先ほどの「ユーザー名」

・パスワード→先ほどの「パスワード」

・サーバの選択→先ほどの「サーバー」

phpMyAdminに入れたら、先ほどメモした「データベース名」のデータベースを選択します。

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データベースを開いたら、エクスポートするテーブルを選択してチェックをつけていきます。

ここで注意する点は、ロリポップで複数のドメインを保有している場合、1つのデータベース内に、複数のドメインに紐づくテーブルセットが混在しています。

一方、エックスサーバーは、1つのデータベースに1つのドメインが紐づく構造なので、エックスサーバーで設定したドメインに紐づけたいテーブルセットのみ、ここで選択する必要があります。

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テーブルのセットは、「wp1_」「wp2_」など接頭語で区別されています。

どのテーブルセットかわからない・・という場合は、「接頭語_posts」というテーブルを開いてみると、今まで投稿した内容が確認できるので、テーブルセットを特定できます。

テーブルセットをチェックしたら、「チェックしたものを:」を選択し、「エクスポート」を選択します。

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エクスポートの画面にあるエクスポート方法で「詳細」を選択します。

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生成オプションの追加コマンドにある以下の項目にチェックを入れます。

・CREATE DATABASE / USE コマンドを追加する
・DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する

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最後に「実行」を選択すれば、ロリポップのデータベースがエクスポートされます。

「sql」の拡張子がついたファイルがダウンロードされていれば、エクスポートの完了です。

3.エクスポートしたデータベースをエックスサーバーにインポートする(アップロードする)

続いて、エクスポートしたデータベースのファイルをエックスサーバーにインポート(アップロード)します。

先ほどエクスポートしたファイルをそのままインポートするとエラーが起きるので、データベースのファイルを少し編集します。

データベースのファイルをテキストエディタで開き、「CREATE DATABASE〜;」「USE〜;」の2行を削除して上書き保存します。

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このとき、テキストエディタはメモ帳などを使わず、「Notepad++」(Windowsの方向け)「TextWrangler」(Macの方向け)などをインストールして使ってください。

ここまで完成したら、エックスサーバーの削除したデータベースを開き、「インポート」を選択します。

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インポートの画面で「ファイルを選択」を選択して、先ほど編集したロリポップのデータベースファイルをアップロードします。

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「インポートは正常に終了しました。」と表示されていれば、インポートは完了です。

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念のため、ロリポップのデータベースのテーブルが、エックスサーバーのデータベースのテーブルに存在するか確認してみてください。

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ロリポップからエックスサーバーにファイルの移転

いよいよ、ファイルの移転手順です。

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ファイルの移転手順は、以下の2ステップです。

1.ロリポップからファイルのダウンロード

2.ダウンロードしたロリポップのファイルをエックスサーバーにアップロード

1.ロリポップからファイルをダウンロード

ロリポップからファイルをダウンロードするためには、フリーのFTPソフト「FileZilla」をインストールする必要があります。

FTPソフトとは、ローカル(自身のPC)とサーバーの間で、ファイルを送ったり、受け取ったりできるソフトです。

FileZillaのダウンロードページから、対象のOS(私の場所はMacなので、macosx〜)を選択すると、ダウンロードが始まります。

【参考】FileZilla  - ダウンロードファイル一覧

以下のようなアイコンがPCに入っていれば、ダウンロード完了です。

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FileZillaを立ち上げると、言語が英語になっているので、以下の記事を参考に、言語を日本語にしておいてください。

【参考】FileZillaの言語設定を日本語にする方法

言語が日本語になったら、左上のメニューから「ファイル」を選択し、「サイト マネージャ」を選択します。

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ここで一旦、ロリポップのユーザー専用ページにある「アカウント情報」を選択すると、アカウント情報が表示されるので、そのなかにある以下の情報をメモします。

・FTPサーバー

・FTP・WebDAVアカウント

・FTP・WebDAVパスワード

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再びFileZillaに戻り、「サイト マネージャ」に以下の情報を入力、選択します。

・ホスト
先ほどロリポップでメモした「FTPサーバー」を入力

・プロトコル
「FTP - ファイル転送プロトコル」を選択

・暗号化
「明示的なFTP over TLSが必要」を選択

・ログオンの種類
「通常」を選択

・ユーザ
先ほどロリポップでメモした「FTP・WebDAVアカウント」を入力

・パスワード
先ほどロリポップでメモした「FTP・WebDAVパスワード」を入力

情報の入力、選択ができたら「接続」を選択します。

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「接続」を選択したあとに、確認のアラートがでたり、再度パスワードを求められるのことがありますが、「OK」の選択、パスワードの再入力で進めてください。

その後、FileZillaがロリポップのファイルを読み込み、FileZillaの上のスペースに、「状態:ディレクトリ一覧の表示成功」と表示されれば、読み込み完了です。

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このとき、FileZillaの左側で「ローカルサイト」と表示されている箇所が、自身のPCファイルになり、右側「リモートサイト」と表示されている箇所がサーバーのファイルになります。

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これからやっていくのは、リモートサイト側にあるサーバー移転に必要なファイルをローカル(自身のPC)に移転する作業です。

まず、デスクトップにダウンロードファイルを入れるための空のフォルダを作っておいてください。

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空のフォルダができたら、FileZillaのローカルサイト側のフォルダを辿っていき、空のフォルダを選択します。

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どこに空のフォルダがあるか迷っている方は、「Users」→「PCで指定した管理者名」→「Desktop」とフォルダを辿っていくと見つけられると思います。

ローカルサイト側で空のフォルダを開いたら、リモートサイト側から移転対象のファイルを選択し、空のフォルダに移転していく作業に入ります。

ファイルの移転作業は時間がかかるのですが、移転中にタイムアウトエラーが起きないように、以下の記事を参考にして、事前にFileZillaのタイムアウトを「300秒」に設定しておいてください。

【参考】FilezillaでSFTP接続した時のタイムアウトエラーを回避する

タイムアウトの設定ができたら、リモートサイト側にある移転対象のドメインフォルダを開き、そのなかにある「wp-config.php」をローカルサイト側にある空のフォルダにドラックします。

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ドラック後に、FileZillaの上のスペースに「ファイル転送に成功しました」と表示されれば、ファイルの移転が完了しています。

次にリモートサイト側にある「wp-content」のフォルダを開き、「themes」「uploads」のフォルダをフォルダごと、ローカルサイト側の空のフォルダにドラックします。

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この「wp-config.php(ファイル)」「themes(フォルダ)」「uploads(フォルダ)」がローカルサイト側のフォルダに入っていれば、ロリポップからエックスサーバーに移転するファイルのダウンロードは完了です。

ファイルがしっかり移転できているか不安な方は、ローカルサイト側とリモートサイト側のファイル名やファイルサイズが一緒かどうか確かめてみてください。

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※ローカルサイト側とリモートサイト側のファイルは上下逆になっています。
※ファイルサイズは、PCの環境によっては多少差異が出るようで、多少であれば問題ないようです。

移転したファイルがおかしかったら、FileZilla上で削除、または、ファイル名が同じであれば上書き保存をしながら、修正することができます。

FileZilla上でファイルを削除する手順は、Windowsの方はファイルを選択して右クリック、Macの方はcontrolを押したままファイルを選択すると、削除の項目が表示されます。

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もし、ファイルサイズが大きく、途中でエラーが起きてしまった場合は、移転作業を小分けにすると、うまくいくことが多いです。

ここまで、FileZillaを使ったダウンロード手順を説明してきましたが、もしロリポップのバックアップオプションに加入していれば、バックアップオプションにあるダウンロードのアイコンから、ファイルをダウンロードすることができます。

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ダウンロードしたいファイルを指定できるので、先ほどの「wp-config.php(ファイル)」「themes(フォルダ)」「uploads(フォルダ)」のファイルをダウンロードして、空のフォルダに入れておけばFileZillaと同じ作業が完了です。

2.ダウンロードしたロリポップのファイルをエックスサーバーにアップロード

ロリポップからファイルのダウンロードが完了したら、次はエックスサーバーにファイルをアップロードします。

ファイルをアップロードする準備として、ロリポップからダウンロードした「wp-config.php」に書いてあるデータベースの情報をエックスサーバー用に書き換えます。

「wp-config.php」のファイルをテキストエディタで開き、以下の情報をエックスサーバー用に変更します。

・WordPressのデータベース名

・MySQLのユーザー名

・MySQLのパスワード

・MySQLのホスト名

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※「'」と「'」の間の情報を変更します。

上記の情報は、エックスサーバーにある「wp-config.php」のファイルをダウンロードして確認します。

確認手順は、エックスサーバーの「インフォパネル」から「ファイルマネージャ」にログインします。

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「ファイルマネージャ」に入ったら、「移転対象のドメインフォルダ」から「public_htmlフォルダ」に入り、フォルダ内にある「wp-config.php」のファイルを選択して、ダウンロードしてください。

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エックスサーバーからダウンロードした「wp-config.php」のファイルをテキストエディタで開くと、ロリポップと同じく「WordPressのデータ名」「MySQLのユーザー名」「MySQLのパスワード」「MySQLのホスト名」の情報が見つかるので、これをロリポップの「wp-config.php」ファイルにコピペしてください。

「wp-config.php」の情報を変更したら、再びFileZillaを立ち上げます。

ファイルをダウンロードするときは、ロリポップのサーバーと接続していましたが、今度はエックスサーバーのサーバーと接続をおこないます。

「ファイル」から「サイトマネージャ」を選択します。

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ここで一旦、エックスサーバーの申し込み時に届いていたメールに、アカウント情報が記載されているので、そのなかにある以下の情報をメモします。

・FTPホスト

・FTPユーザー

・FTPパスワード

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再びFileZillaに戻り、「サイト マネージャ」に以下の情報を入力、選択します。

・ホスト
先ほどメモした「FTPホスト」を入力

・プロトコル
「FTP - ファイル転送プロトコル」を選択

・暗号化
「明示的なFTP over TLSが必要」を選択

・ログオンの種類
「通常」を選択

・ユーザ
先ほどメモした「FTPユーザー」を入力

・パスワード
先ほどメモした「FTPパスワード」を入力

情報の入力、選択ができたら「接続」を選択します。

このあと、エックスサーバーの接続がはじまり、FileZillaの右側にエックスサーバーのファイルが表示されます。

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この状態で、ロリポップからダウンロードしたファイルが入っているフォルダから、以下のファイルをエックスサーバーにアップロードしてきます。

・wp-config.php(修正済み)

・uploads(フォルダごと)

・themes(フォルダごと)

まず、「wp-config.php」ファイルについては、右側のリモートサイトで「移転対象のドメインフォルダ」→「public_htmlフォルダ」と開くと、「wp-config.php」のファイルが見つかるので、左側のローカルサイトにある「wp-config.php」を右側のリモートサイトにドラックして、ファイルを上書きします。

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このように、左側のローカルサイトから右側のリモートサイトにファイルを移転すると、ファイルのアップロードが完了します。

次に、「themes」フォルダについては、右側のリモートサイトで「public_htmi」→「wp-content」を開くと、「themes」フォルダが見つかるので、左側のローカルサイトにある「themes」フォルダをそのまま右側のリモートサイトにドラック、上書きします。

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最後に「uploads」フォルダについては、右側のリモートサイトで「wp-content」フォルダを開き、左側のローカルサイトにある「uploads」フォルダをそのまま右側のリモートサイトにドラックします。

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「uploads」フォルダは、たくさんの画像ファイルが入っていて、アップロードに時間がかかります。

もし、途中でエラーが起きてしまったら、「uploads」フォルダに入っている「フォルダ」単位で、アップロードを実行するとうまくいきます。

アップロードが完了すると、ロリポップからエックスサーバーにファイルの移転が完了しています。

サイトの動作確認

エックスサーバーにデータベース、ファイルの移転が完了したら、サイトが元のサーバーと同じく機能するか確認するため、サイトの動作確認をおこないます。

今の状態は、まだロリポップからエックスサーバーにネームサーバーを変更していないなで、ロリポップのサーバーが機能している状態です。

動作確認の手順は、エックスサーバーが機能したときの状態を確認できるhostsの設定をおこない、サイトの動作を確認する流れになります。

hostsファイルの書き換え

まず、PCに入っているhostsファイルをテキストファイルで開く必要があります。

私と同じくMacのユーザーは、デスクトップのメニューにある「移動」を選択したあと、「フォルダへ移動」→フォルダの場所「/private/etc」を入力して移動→「hosts」ファイルを選択すると、テキストファイルでhostsファイルが開きます。

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hostsファイルを開けたら、最後の2行に以下の情報を追加します。

IPアドレス ドメイン
IPアドレス www.ドメイン

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このときのIPアドレスは、エックスサーバーのサーバーパネル内で、「サーバー情報」を選択すると、確認することができます。

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IPアドレスとドメインの間には、半角スペースを空けておいてください。

これで上書き保存できれば、hostsの設定は完了ですが、権限の問題で上書きできない場合は、以下の記事を参考に権限の設定を見直し、試してください。

【参考】Machostsファイルをテキストエディタで編集する方法

Windowsのユーザーは、以下の記事を参考にhostsファイルを書き換えてみてください。

【参考】hostsファイル書き換えによるホームページの確認

ちなみに、追加した情報の頭に「#」を付けると、hostsファイルを上書きしても、情報が読み込まれません。

それを利用して、hosts設定を元に戻したいときは「#」を付けることで、情報を消さずにhosts設定を元に戻すことができます。

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サイトの動作を確認する

hostsが書き換わった状態で、移転対象のサイトにアクセスします。

無事にアクセスできたら、WordPressにログインできるか、記事を確認しておかしなところはないか、画像は表示できているか、などチェックをおこなってください。

※WordPressのプラグインは移転していないので、プラグイン無しの状態で問題ないか確認してください。

サイトの機能に問題がなければ、準備段階でメモしていたWordPressのプラグインを再び導入し、ロリポップでアクセスしていたサイトの状態と同じにします。

もし、サイトがうまく表示されない場合、データベース、もしくは、ファイルの移転で失敗しているので、改めて実行する必要があります。

私は3回ほど失敗をしたので、そのときの事象、原因、解決策を以下にまとめておきます。

・事象
リダイレクトが多発
・原因
ファイルの移転場所が間違っていた
・解決策
適切な移転場所にファイルを移転

・事象
データベースの確立エラー
・原因
config.phpファイルに正しいエックスサーバーの情報が記載されていなかった
・解決策
config.phpファイルの情報を修正

・事象
一部画像が表示されない
・原因
画像ファイルのファイル名が一部日本語で、ファイルの移転時に文字化け、破損していた
・解決策
画像ファイルのファイル名を英語に統一

解決策がわからず、最初からエックスサーバーの設定をやり直したい方は、先ほど説明したドメインの初期化をすることで、最初からやり直すことができます。

ネームサーバーの変更

サイトの動作確認で問題なければ、最後にネームサーバーの変更手順に進みます。

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ネームサーバーの変更方法は、ドメインを取得したサイトにアクセスして、エックスサーバーの情報を入力します。

私のように、「お名前.com」を利用している場合、以下のように変更をおこないます。

お名前.comの「ドメインNaviログイン」に入ります。

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ドメインNaviトップで、対象ドメインのネームサーバー欄にある「変更する」を選択します。

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「他のネームサーバーを利用」を選択し、「ネームサーバー情報を入力」の欄に、エックスサーバーのネームサーバーを入力し、「確認画面に進む」を選択します。

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エックスサーバーのネームサーバーは、以下になります。

ネームサーバー1: ns1.xserver.jp
ネームサーバー2: ns2.xserver.jp
ネームサーバー3: ns3.xserver.jp
ネームサーバー4: ns4.xserver.jp
ネームサーバー5: ns5.xserver.jp

【参考】エックスサーバー - ネームサーバーの設定

ネームサーバーの変更が「完了」となっていれば、ロリポップからエックスサーバーへの移転が始まります。

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ロリポップからエックスサーバーへの移転は徐々におこなわれていき、3日以内には完全に切り替わります。
(私は1日くらいでした。)

ロリポップからエックスサーバーに完全に切り替わったかどうか知りたい場合は、エックスサーバーのサポートに連絡すれば、状況を教えてくれます。

【参考】エックスサーバー - お問い合わせ

また、このときにhosts設定を元に戻しておかないと、いつまでもテスト環境が表示されてしまうので、hostsに追加した2行の情報を削除するか、もしくは、情報の頭に「#」を追加して無効にしておいてください。

ネームサーバーの変更が完了して、ロリポップからエックスサーバーに完全に切り替わっていれば、サーバー移転の作業は完了です。

エックスサーバーに移転した後、使い続けて問題なければ、ロリポップの解約をしてください。
お疲れ様でした!

以上が、ロリポップからエックスサーバーに移転する手順になります。

もし途中でわからなくなってしまったら、以下の方法で解決してみてください。

・エックスサーバーのサポート(早く、丁寧に教えてくれます!)
・検索やYahoo!知恵袋
・ツイッターで「#ブログお悩み」を付けてつぶやく(誰かが反応してくれます!)

私も答えられることがあれば答えますので、何かあればツイッターで連絡ください。

お付き合い頂き、ありがとうございました!

#こちらの記事も参考に。
【参考】個人ブログで実感!ロリポップとエックスサーバーのメリット・デメリット

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